蛇口をひねれば水が出て排水され、その水は適切に処理される。スイッチを入れると冷風や暖かい風が出る。快適な空間になるように建物内には、配管・ダクトは欠かせません。
建物内に実際に命を吹き込むのが、設備技能士です。
設備技能士の仕事は建築のはじまりから終わりまで、その設備が機能することを確認して終了になります。
建物の完成時には自分がその建物をまとめたというやりがいのある仕事です。
建物は完成してずっと使えるものではありません。
建物の配管は経年とともに劣化し、修理が必要になります。設備機器は10年を境に故障が出始め、いずれ取替え又は設備方式の変更が必要になります。
サービススタッフはお客様の水回りの修理からボイラー・給湯器・空調機の修理まで守備範囲の広い仕事です。わからないことでもメーカーのサポートを受けながら対応し、お客様に説明していきます。
お客様との距離が近く迅速な対応が求められますが、その対応によりお客様から喜ばれる仕事です。
設計業務担当はお客様と建築設計者の意向に沿って、設備の方式を選定します。
新しい設備提案をまじえながらその建物に合った設備を計画していきます。
建物が完成し、実際お客様から使ってもらう時に設計の真価が問われます。
問題がない設計することは当然ですが、お客様からの感想や施工管理者からの指摘を活かしながら、設計者として成長していくことができる仕事です。
積算業務担当は設計図に基づき、当社ではいくらかかるのか原価を出し、見積りを作ります。
また図面に記載されていない事も含めて、図面を読み解き質疑を上げるなど幅広い知識と経験が必要です。
積算の精度が悪いとその工事が赤字になったり、高すぎると受注できなくなったりするので、当社の要となる仕事です。
設備工事は配管工・ダクト工・保温工・搬入工など多様な専門工によって設備工事が成り立ちます。
施工管理者はお客様や建築と打ち合わせしながら、設計に沿ってCADを使って実際の施工できる図面を作成し、建築や電気業者と調整します。
自分で書いた施工図を各職に渡し、施工していくと配管・ダクトが機能的に納まっているかその場で確認できます。自分の図面通りに配管されていく様子を見るのは喜びを感じます。
施工管理者は建築の最初から最後まで納めた設備の最終機能確認をしてお客様に引き渡します。
担当した建物の設備を誰より知っている施工管理者は建物がある限り、お客様とともに記憶に残ります。